少し前のことになります。
動物病院内でのお話としてはと~っても恥ずかしいお話ですが、ちょっと目を離した隙にオリーブとこれんがトウモロコシの芯を食べました。
二匹の届かないゴミ箱に捨てたはずが、“この日に限って・・・”が重なって、部屋に戻るとゴミ箱の中身が散乱していました。部屋中探しましたが、どうしてもトウモロコシの芯が見当たりません。それどころかカケラすらないのです・・・。
てっきりオリーブが丸呑みしたのだと思い、吐かせる処置を行いました。・・・しかし、出てきません。
これんが飲み込めるような大きさではありませんでしたが、念の為吐かせてみたところ・・・これでもかと出てくるトウモロコシのカケラ!!
犯人はこれんでした。きっとオリーブも欲しかったでしょうに、一口も分けてあげずに食べきったこれん・・・。オリーブとの上下関係を見た気がしました。
上手に噛み砕いて食べてくれたからこそ出来る笑い話ですが、実はトウモロコシの芯は意外と危ないのです。お腹の中では消化できないので胃の中で悪さをしたり、最悪の場合は腸に詰まって開腹手術になるケースもあります。
味があって噛み応えのあるものに思えますが、獣医にとっては与えて欲しくない物のひとつです。
そんなトウモロコシの芯にまつわる、恥ずかしいエピソードでした。
オリーブは濡れ衣を着せられて吐かされて・・・とんだ一日でしたとさ。